今を生きるわたしのこと。

まあ色んなことがありますが、結局やるか、やらないかですよ。

家族を迎える

今月は1週目からずっと忙しない毎日が続いている。

5月に職場での立場が変わってから、どちらかというと不得意なマネジメントに関わるようになり奮闘している。そろそろ半年を迎えようとしているタイミングでイベント事が続き心と体があまり休まらず、同僚に相談するのが日課になっているが、

 

それでも仕事は楽しい。

仲間に恵まれている。

 

家族や友人は「あまり無理をしすぎないで」と言ってくれるけれど、時には少々の無理も必要だったりするので、今はその時だと感じている。この下半期を乗り切って成長できれば私の来年はきっと安泰だ。

 

全力疾走していた10月は祝日が存在しないのでゆっくり休めるのは土日のみ。お天気がいい日はうまいラーメンを求めて自転車で街を散策した。雨の日はバスに乗ってちょっと西の方まで行ってみたりした。

 

そのバスに乗って西の方に行ったときのこと。

 

気温がぐんと下がって、秋を飛び越し冬を感じるくらい冷えた日のことだった。

 

三鷹で保護猫の譲渡会をやっているのを知っていたので、気持ちは軽く見に行くつもりでなにかお手伝いできないかな、と私たちは会場へ向かった。この書き方だと譲渡会で保護猫を迎えることになったように聞こえるが、実はそうではなくて。

 

会場には15匹を超える保護猫たちが集まっている。

保護団体の方々は我が家のわんぱく王子”にぼし”を迎えたときからお世話になっている。

 

「今日も賑わっていますね~」

 

なんて声をかけて立ち話をしながら遠目で様子を見守っていた。生後2ヶ月の子猫から1歳半の成猫まで、オスメスまぜまぜとにかくたくさん。それでも狭いスペースに人間がうじゃうじゃ集まってあーだこーだ話をしていたら、声に驚いて猫ちゃんたちは怯えているようにも見えた。

 

三鷹市で保護された子、練馬区で保護された子、なんと沖縄で保護された子まで参加していた。ここの方達は沖縄にも拠点があるので、いつもこの3拠点の猫ちゃんたちが集められる。

 

その中に1匹、気になる子がいた。

 

さび柄の女の子。猫風邪をひいた影響で、片目が白かった。ケージの中でもう1匹のキジ白に寄り添われながらじっとしていた。みゃーと声を出すわけでもなく、動き回るわけでもない。どこか伏し目がちなようにも見えた。

 

元々その日は見に行ってみるだけ、というつもりだったから主人も私も即決はできず、これだけたくさんの人が集まっているのだから希望者がいるかもしれないと思って団体の方に話を聞いてみた。

 

そのさび猫ちゃんは沖縄に姉妹がいるそうで、姉妹一緒に迎えたいとおっしゃっている方がいるのだそう。おお、それは安心。ただ引き取り手がいるだけでなく姉妹揃ってだなんて、胸をなでおろすような気持ちだった。

 

ただどうしても、気になって気になって仕方がなくなって、「もし急遽引き取り手が保護できないなどあれば、すぐに連絡ください」とLINEを入れたということは、私自身さび猫ちゃんを引き取りたかった気持ちが実は強かったのかもしれない。

 

 

ところが、

 

数日経って、私の元に連絡が入り事態は急展開した。

 

引き取り手が決まっていたあのさび猫ちゃん、なんとまさかの一人っ子。

当日別の場所から来ていた保護猫ちゃんとセットで別のお宅に引き取られることになったとか。

 

ということは?

 

沖縄にいるさび猫ちゃんの姉妹といわれていた子は??

 

実はこの話、何人もの方が関与しているもんだから情報がちょいと錯綜してしまっていた。沖縄の保護主様、三鷹市の保護団体の方々、私との連絡の窓口になっている方など。仕方のないこと。

 

つまり、譲渡会に参加していた子、ではなく。

沖縄で暮らしているさび猫ちゃんはいかがですか?ということなのだ。

 

その子たちが今回の譲渡会に参加できなかった理由は、猫風邪の具合が悪くまだ治療中だったから。毎日数回の投薬をしなければならず、ワクチン接種も終わっていないことから外には出せないのだそう。

 

本来であれば多数の希望者の中から適正なご家族の元へいくような手順があるのだけれど、私は幸いにぼしを迎えた経緯もあり、本当にここの方々にはお世話になっているので、このお話をいただけたというわけ。ありがたいです。

 

検討するために沖縄で暮らす様子を写真や動画で送ってもらった。たしかに目が白く曇っていて100%元気ではなさそうだけど、子猫らしく一生懸命ふみふみしたり猫じゃらしで遊んだりしているのを見て、きっと我が家に来たらとろろとにぼしと駆け回って楽しく過ごしてくれるだろうと想像ができた。

 

はじめての3匹。

はじめての女の子。

 

そうと決まったら、私たちは毎晩とろろとにぼしに「女子がくるぞ」と説明して名前の候補を挙げていった。とろろは優しいしすでに2匹を迎えている経験があるので心配していない。

 

問題はにぼし。

にぼしは、毎朝6時45分になると「朝ご飯くれ!!くれよ!!!」と大声で鳴きながら顔の前で待ってる。夜8時も夜11時もそう。決められたご飯の時間になると主張してくる。その主張がまたすごいのなんのって。

さらには独占欲も強すぎるので、とろろを撫でているとさっきまですやすや寝ていたはずなのに無音で隣に現れる。夕方は主人の股間で休むのが日課なので「はよ仕事終わらせ!俺の時間!」とまた主張する。これ、嘘じゃなくて本当にアピールがすごい。

だからいくら女の子とはいえ、自分より年下の子が仲間入りしたときにどうなるのか楽しみでもあるし、心配でもある。

 

我が家には、猫も人間も同等に。というルールがある。

猫にしっかり教育するし、だめなものはだめ。

思いやりと譲り合いの精神は、猫も人間も一緒。

だから自慢じゃないが我が家の猫たちは、人間のような態度をするし話がちゃんと通じる。(親ばかかもしれないけどこれホント)

 

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さび猫ちゃんが来るまでの間、私たちはしぶとく教育を続けるつもり。

女の子には優しく。

年下には優しく。

思いやりと譲り合い。

 

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沖縄で治療を頑張っているさび猫ちゃんも、沖縄からの長旅だけでも相当な体力を使うだろうしストレスもあるだろう。どうか我が家にくる日は、家族の一員としてあたたかく迎え入れたいし、愛情をたっぷり与えてあげたい。

 

新しい家族は、猫である。

 

 

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